ー 奨学金返済サポートを知ろう! ー中小薬局と地域医療

中小薬局の状況

調剤薬局の求人を探す際、出店エリアや給与に次いで気になるのが法人の規模だという人も多いのではないでしょうか。
大手企業は福利厚生や教育体制が整っていますので、安定した仕事が期待できます。一方で、知名度の低い中小規模の調剤薬局は実態が掴みにくいせいか、あまり学生からの注目を集められていない現状です。

そこで中小規模の薬局の中には、ネームバリューに代わる要素として年収アップなどの付加価値をつけることで薬剤師不足の解消を狙う法人もあります。奨学金返済サポート制度もその一環として導入している企業が多く有ります。
大手薬局ではなかなか取り入れにくい社内制度の改革も、経営者と距離の近い中小規模の薬局では比較的実現しやすいのです。

地方創生のために

今後ますます重要視されていく「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」ですが、特に高齢化の進む地方では医療機関の重要性が高く、薬局の役割も大きくなります。そしてかかりつけ薬剤師としての職能を発揮するためには、個人のやる気だけでなく、薬剤師としての役割を十分に発揮できる職場環境も重要です。

患者との距離が近い中小規模の薬局では、その役割を十分に発揮できる環境があります。かかりつけ薬局の機能を備える拠点として、「健康サポート薬局」という概念が定義されましたが、これは地域の人々の健康全般をサポートすることが期待された薬局のことです。

地方の中小薬局の中には、健康相談会や薬の飲み方講座などの健康イベントを実施している店舗があったり、地域の運動会やイベントに参加している店舗があったりと、地域に根ざした活動を行っている企業もあります。
地域に密着した中小薬局は、普段の生活から地域の住民の様子を見守ることで地域医療に貢献できるのです。

魅力的な地域医療の体制は、地方創生にも繋がります。自分の力を発揮できる環境で働くことで、地元を活性化させていけるのも魅力です。
知名度で企業を選ぶのではなく、会社の制度や自分のしたいことを重視して職場を探してみましょう。

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